そして小学校を横に見ながら
赤門坂という大きな坂を下りて進む。
周囲を一望すると
、新築マンションや建売住宅ばかりが立ち並ぶ新興住宅地という
雰囲気の街並みが一面に広がるが、坂の途中左手には建設中と
思われるかなり巨大なマンションがいくつかそびえ、デベロッパー
と近隣の住民とが係争中らしく路上に「マンション建築反対」
の立て看板がいくつか見つかった。この地区は都市計画法上の
風致地区であり、
どうやら住民側はデベロッパーのマンション建設が
受忍限度を超えるものとしてマンション建設差し止めで争っているようだ。
坂を下り切ると道は狭くなり、さらに二股に分かれることになるが、
今度は手前にある金蔵寺の立て看板の右側の道を入ることになった。
するとまたすぐ右手に金蔵寺幼稚園の看板が見え、目指すお寺はすぐ
傍にあることがわかった。道路の向かって左側ではちょうど
不動産業者の建売住宅の内覧会が行われており、
右手に金蔵寺の山門があることを知った。駅から山門まで徒歩で約
１５分程で今回のお寺に到着した。一礼して山門をくぐると正面は
すぐ本堂であり、境内にて地元の老婆と思われる人と七福神巡りを
していると思われる夫婦に出くわした。
本堂左横を見ると
横浜中華街の関帝廟(カンテイビョウ)を思わせる唐草模様の
立派な山門が目の前に現れた。
その山門をくぐり毘沙門天と大黒点の顔を持つ三面弁才天がお祀り
してある弁天堂でお参りし、
奥の山の上の狭い小道をゆっくり登る
ことにした。山の中腹には穴を掘った形で
日吉権現
という神や不動尊祠、その他当山の住職が書かれたであろう碑などが
祀られている。
さらに道なりに歩き、小山の頂上に出ると広い草原に出るが、その
草原の真ん中に石で出来た珍しいお不動様が祀られている奥の院
(不動堂)があった。
金蔵寺・日吉不動尊は、平安朝の清和天皇の御
代に天台宗・第五代座主・智證大師・円珍和尚
が、東国教化の途中で当地に立ち寄り、地形が比叡山に似ていることを
機縁として一宇を建立したことがはじまりとされる。
さらに円珍は、大聖不動明王のご尊像を刻み、堂に安置し、
比叡山と同様に日吉社を勧奨して
その鎮護とした。そして堂宇を建立し、不動明王をお祀り、開基したの
が当山のはじまりとされる。「日吉」
という地名も金蔵寺の鎮守として
円珍が勧奨した日吉社から
由来すると言われている。
| ◆日吉不動尊(天台宗・清林山・佛乗院・金蔵寺)◆ 住所：横浜市港北区日吉本町2-41-2 電話：045-561-2037 アクセス：①東急東横線・日吉駅から徒歩15分 ②東急バス・「南日吉団地行き」で日吉台中学校下車し 5分 |